ひかるぶろぐ

〜葵〜 トンネルを抜けたらそこは北千住の名店だった

3月20日。祝前日の夜、北千住わず。

 


東東京代表飲屋街。
友達と飲みにきました。事前に目星をつけたお店集合にしていたものの満席で入れず。そのあと10店舗ぐらい回ったものの、どこもいっぱい。うーん祝前日パワーか。チェーンには流れたくない。。。!

 

 

とりあえず友達と合流して、ちょうど目の前にあったお店の暖簾を潜ってみる。ジャケ買いしてみました。お店の面構えがいい味出てる。

か細い通路にカウンター席のお店。ひゃーここもほぼ満席、僕たち3人に1席しか空いてない。「3人?いいよいいよ入れるよ」女将さん(ていうか主人)が招き入れてくれました。1席しか空いてませんけど??

お隣のお客さんたちに詰めてもらい、パイプ椅子が登場して3席用意されました。まじで入れるじゃん。お母さん最高。

 

 

瓶ビールで乾杯。 ピンボケしてんじゃん!!

こっちもボケてるのかよ!!!お通しの菜の花。醤油じゃなくて、カラシ和え。にくい。

こっちもお通しの九条ネギ。あと切り干し大根の3種類から選べました。

こっちもピンボケだ。シイタケでっかい。

 

牛筋煮込み。一つ一つがちゃんとしていて、めちゃくちゃ美味しい。最高。

お刺身の中ではお母さんからマグロをプッシュされました。本マグロ、間違いなかった。仕入れにこだわっているとのこと。

アスパラガスほくほく。

「焦げちゃって作り直してるからもうちょっと待ってねごめんね」との心遣いの後の卵焼き。甘い系で最高でした。10分に1回ぐらいお客さん全員に「料理全部来てる?」て確認してました。待たせちゃったら申し訳ないからって。最高ですね。

料理はどれも最高だったのだけれど、このお店はおかあさんあっての。なかなか味のある女性でで、ぶっきらぼうと親切と謙虚と哀愁とパワフルを足して2で掛けたようなお姉さんでした。

御歳82とな。びっくらぽんです。とても元気でお客さんの相手から調理まで全部やっちゃいます。どうやら料亭を30年間やっていたようで、このお店葵は66歳の時に始めたのだそう。だからどれも美味しいのね。お母さんから絡んでくる(いただける)のでとても楽しい時間が過ごせます。閉店後、小田急線沿線の自宅まで帰るそうです。若いなああ。

友達1人とは高校卒業以来10年ぶりの再開の場でした。人って変わらないのね。昔変わらずで安心しました。

閉店間際となり、シャッターを下ろす作業に入りますが苦戦するバイトちゃん。お客さんも一緒になって応援。このお店にはお客と店が一体になれる体験まであります。ユーザーエクスペリエンスが緻密に計算されています。

お母さんなら一発です。年季が違いますわ。

 

ずっと元気でいてほしいし、ずっと通っていたいお店と出会えました。