ひかるぶろぐ

手抜きそうめん+うま味 →「塩昆布」

こんにちは。ひかるです。

だんだんと初夏らしい気候になってきました。気温も湿度も高くジメジメしてくると口にするものは”さっぱり”としたものが多くなってきます。

さっぱり食品の大本命がそうめん。めちゃくちゃ安価なので幼い頃から夏の昼飯といえば決まってそうめんで、「またか」を感じさせる食事の代表格でもあります。

 

そうめんは、そばやうどんなどの乾麺の中でも非常に安価で、だからこそ実家では大量消費がなされていたのですが、おばあちゃん家で出されるそれは「揖保の糸」でした。

同じそうめんのはずなのに、美しいほどの麺の細さに、それでいてコシがあって抜群ののどごし。同じ「そうめんカテゴリー」に入れるにはあまりにもクオリティの違いを子供ながらに感じていました。特に、バカ舌だし経験値の低い幼い頃の僕にでもわかる安価そうめんとの違い。揖保の糸はまさに僕の中では「キングオブそうめん」でした。

 

しかし「我が家のそうめんを揖保の糸に切り替えるべきだ」との母への主張はあっけなく断られ、その理由として母から突きつけられたのは価格だったのでした。

貧しい家庭だった我が家では「お金」にかかわる話は御法度、「高い」と言われればそれ以上は何も言えず、「超高級そうめん 揖保の糸」というイメージは幼い頃の僕に深く刻まれたのでした。

 

 

 

脱線しすぎたので話を戻すと、淡白な味わいの素麺をもうちょっと美味しく食べる方法として塩昆布が良さそうだというのが今回の主旨。

 

そうめんのめんつゆに「塩昆布 = グルタミン酸」をプラス

めんつゆはかつおだしがベースです。ここに昆布出汁を加えることもできますが、なかなかだしを取るのが面倒です。そもそも料理するのが面倒でちゃちゃっと済まそうという発想から素麺にたどり着くわけでして。

そんなわけで、めんつゆはダシを取る代わりにほんだしを使います。

 

ほんだしなどのかつお風味調味料のうま味成分はイノシン酸。つまり、そうめん(ざるそば)とはイノシン酸が「美味しい」に寄与しています。ここにグルタミン酸が合わさるとイノシン酸・グルタミン酸の相乗効果でさらに美味しくなるという理屈。

そんなわけで昔からかつおだし(イノシン酸)+昆布だし(グルタミン酸)が定番なのですが、今回の手抜きそうめんにはこのグルタミン酸として塩昆布を使います。

 

高級素麺だと思っていた揖保の糸。大人になった今、実はそれほど高価ではなく(もちろん安価な素麺に比べて2倍近くするけれど)、満足度と天秤にかければ惜しくない金額でした。

揖保の糸の他にも美味しい高級素麺が讃岐物産の小豆島手延素麺。100gあたり20円ほどにして、喉越しよし。

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この素麺に合わせるのはフジッコの塩こんぶ。

 

塩昆布はだし昆布と違ってそのまま食べられるし、塩分が添加されているので旨味を感じやすい食品です。塩分は旨味成分を増強するはたらきがあります。塩昆布って淡白な食材との相性が良いんですよね。豆腐とか。

 

麺つゆの中に塩昆布を沈めて、素麺と一緒にすすってもよし。

我が家は市販の麺つゆを使わず、毎回合わせ調味料で用意します。市販の麺つゆは使いきれずに賞味期限が切れてしまうし、冷蔵庫がかさばるため。

手抜きせずにしっかり作るときは水やほんだしの代わりに「かつお昆布出汁」とします。本格的にだしをとって作ると本当に美味しいめんつゆになるんですよね。

手抜きver.の通常はグルタミン酸として「味の素」も加えますが、今回は塩昆布を使うので味の素なし。

 

麺つゆがなくても、塩昆布にはしっかり塩分があるのでそうめんを麺つゆにつけずそのまま食べてもよし。高級素麺の場合は素麺自体のうまさを味わうにこの食べ方がおすすめです。

 

そんなわけでグルタミン酸でうま味を増強した塩昆布素麺。いつものざるそうめんに塩昆布を添えるだけでちょっと美味しい味わいに変化します。

 

 

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ひかる