こんにちは。ひかるです。
醤油のセレクトショップ「職人醤油」で買ってきた白醤油でつくった豆ご飯がまた美味しくて。
先日も同じく購入した溜まり醤油とみりんでつくる照り焼きをアップしましたが、こちらの豆ご飯もひけをとらず。
>>調味料で料理はここまで変わるのか。。「小笠原味醂」と「尾張のたまり」でつくる鶏もも肉の照り焼き
豆ご飯はおばあちゃんの味
僕にとって豆ご飯はとても思い入れのある料理です。幼い頃、シングルマザーの母が仕事バリバリ頑張っていた裏側で、おばあちゃんがよく料理をこさえてくれました。
僕は中学生で野球部の練習後、必ず祖母の家に立ち寄ってお腹いっぱいのご飯を食べて帰路に着くのが日課でした。
そんなわけで、僕はおばあちゃんに味覚を形成してもらったので、食の好みが彼女仕様になり、今となっては梅干しや糠漬けを仕込み、茶飯を炊いたりしております。
中でもよく作ってくれたのが豆ご飯。嫌いではないのだけど好きでもない。「どっちでもない」とは絶対に人に言われたくない言葉ですが、僕の中で「豆」という食材は当時そんな存在でして、大好きな白飯に豆が一緒に炊き込まれているなんて、いまいちリアクションに困る料理でした。初見の話。
が、食べてみると豆ご飯にすぐにどハマり。おかずを必要としない塩味にホクホクっとした豆が口の中で心地よく、どんなにどか食いしても飽きない不思議な魅力が豆ご飯にはありました。肉や魚が入っているわけでもないのに。
大人になった今でも、豆という食材はあまりにも地味なせいか、お店でもなかなか「豆ご飯」という一品に出会う機会はなく、あの時おばあちゃんに作ってもらわなかったら、きっと僕の人生に豆ご飯という彩は添えられていなかっただろうことを今になって思います。
いつしか僕にたくさんの料理をしてくれたことを忘れてしまった晩年と、今はもう亡くなってしまったおばあちゃんですが、もうあの味が食べられないのかと思うと残念ですが、僕があの豆ご飯を後世の子孫へ引き継ごうと思っています(レシピは知らんけど)。
素朴な味わいシンプル豆ご飯
豆ご飯に使うのはエンドウマメ。普段はなかなか手にとることのない食材です。
サヤをピーっと引き裂き、中から豆を取り出す作業は存外に楽しくて。無限プチプチのような、こうしたおもちゃがあったら欲しいかも。
炊飯時に加熱されるので特に下処理も必要なし。
洗米した米にエンドウマメと調味料を加え、残りは水で水分量を調整します。塩味は白醤油だけですが、ばっちり味が決まりました。今回は白米2合分。
白醤油は醤油の中でも塩分高めではありますが、「塩分1%ルール」を徹底します。
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白米は炊飯前150g/合ですが、炊き上がると水を吸って2倍ちょいに増量します。この炊きあがりの白米重量の1%前後の塩分濃度となるよう白醤油を加えます。
白醤油の塩分濃度は18%前後ぐらいなので今回は2合に対して次の分量です。
- 酒:10g
- 白醤油:40g
使った白醤油は職人醤油で買ってきた「日東醸造 しろたまり」。醤油なのに大豆不使用とエキセントリックなヤツですが、醤油らしいあの大豆の香りがないことで、合わせる素材の雰囲気(旨味や香り)を害さず、素材をストレートに味わえる料理(特に炊き込みご飯)にはうってつけの醤油でした。
炊飯器で炊きあがりました。立ち上がる豆の優しい香り。
ただ豆が入ったご飯でしかないのに。これだけおかずなしで何杯でもご飯が進むのが豆ご飯の不思議です。「料理の好みと味覚はある種の洗脳」なので、思い出補正がかかっているとは思いますが、それを差し引いてもシンプルで素朴な豆ご飯はほっとする味です。
刺激的な毎日ばかりでは疲れちゃう。今日はゆっくりスロウにしみじみと。って時につくりたい炊き込みご飯です。
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