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Uber Eats配送料(配達報酬)の改定。変更前後の比較シミュレーション

こんにちは。ひかるです。

Uber Eats(ウーバーイーツ)で配達パートナーとして累計3,700回の配達、Uber Eats認定ゴールドパートナー経験者です。

>>Uber Eats配達パートナーの到達点「ゴールドパートナー」について

Uber Eats配達パートナーの到達点「ゴールドパートナー」について

2019年1月3日

 

11月29日から東京エリアの配送料が変更となりました。

配達パートナーの間では「大幅な報酬減」と衝撃が広がっています。果たしてそれは正しいのか。このエントリーでは過去の配達データを紐解いてUber Eats配送料の変更インパクトをシミュレーションしてみます。

 


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配達報酬の仕組み

まずはUber Eatsの配達パートナーが手に入れられる報酬体系についてさらいます。基本報酬には次の4項目があります。

配達パートナーはUber Eatsへの登録後、スマホにDLした専用アプリを立ち上げることで配達をスタートする用意が完了します。オンラインにしてからしばらくすると(早ければ1分以内)、アプリに配達依頼が入ります。これを承諾すると配達の仕事がはじまります。

 

ここでのポイントは「オンライン時」ではなく「配達依頼の承諾時」からが「配達」だという認識です。

オンラインにして配達委依頼を待つ間は基本的には報酬は発生しませんし、仮に自転車やバイクで交通事故を起こしてもUber Eatsが用意している保険を使うことはできません。

あくまでも配達パートナーは個人事業主なので、自分自身で保険に加入することを強くオススメします。交通事故の被害者になることもあれば、加害者になることもありますので。。

>>Uber Eatsの配達中の交通事故体験談① その1

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2019年3月10日

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2019年1月19日

 

オンライン時間に応じて報酬が支払われるというインセンティブもあります。

>>Uber Eats(ウーバーイーツ )オンライン時間インセンティブについて

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2019年5月29日

 

配達は「配達依頼承諾時」からではありますが、報酬が支払われるのは「レストラン到着後」。ここも注意が必要ですし、一部の配達パートナーの不満になっている点でもあったりします。レストランまでの距離が遠くても近くても報酬額は変わらないので、遠いほど非効率だという論調です。

 

変更点

今回の配達報酬(配送料)の変更価格をまとめます。

>>お支払いの仕組み (Uber パートナー向け) | Uber

 

 

 

3項目について報酬のマイナス要素。4つ目の「サービス手数料」は配達パートナーからUberEatsへ支払う性質のものなので、この項目だけはプラス要素となります。

数字だけみると、4項目中3項目がマイナス、さらに「1kmあたりの距離」は”6割減”とインパクトが大きくみえます。そのため一部の配達パートナーが「報酬が”大幅に”減る」と強い不満の声をあげています。

が、果たして「大幅な報酬減」という主張は正しいのか。考察していきます。

 

配達データに基づくシミュレーション

過去の配達データを使って「変更前」と「変更後」の報酬増減をシミュレーションしてみます。直近100件分をピックアップ。変更前と変更後の報酬体系ではどんな違いが現れるのか。

Uber Eats9月30日週の配達数字

2019年10月7日

Uber Eats10月7日週の配達数字

2019年10月13日

Uber Eats10月14日週の配達数字

2019年10月21日

 

スプレットシート にまとめて計算しました。

左「変更前」、右「変更後」、黄色はダブル配達です。

 

配達報酬合計金額の比較

最終行の配達報酬の合計だけ抜き出すと次のようになります。

 

3.64%減。確かに減少はしますが、「大幅な」というほどではなさそうです。-3.64%という数字から次のシミュレーションができます。

 

この約7,000円の減収をどう捉えるか。配達パートナーの生活レベルに左右されそうです。

 

配達距離別データ

次に、配達100件を距離別に集計し直しました。今回の配送料変更において、「1kmあたり距離」が-60%と大きなインパクトがあるため、配達距離の違いにフォーカスします。

今回、はじめて集計してみましたが、上記のような分布になりました。最も多いのは「配達距離1〜2km」、次に「0〜1km」でこの2つで全体の82%になります。

体感的にも短距離配達(0〜2km)は多い印象があったので、体感とデータはほぼ一致しています。

 

それぞれの配達距離ごとに配達報酬の合計金額を出しました。やはり「1kmあたり距離」の変更によって、多くの場合で報酬減、当たり前ですが配達距離が長くなればなるほどそのインパクトは大きいことがわかります。

ただ、ほとんどの配達(全体の82%)が「0〜2km」です。この範囲だけで考えると、、、

数字上はマイナスですが、ほとんど無視できるほど小さく「同程度」と僕は判断します。

 

むしろ、今回の変更によって「0〜1km」の配達割合が増えれば増えるほど以前と比べて配達報酬はアップすることになるはずです。

 

結論:配送料変更はポジティブ

これまでの集計から、僕はUber Eatsによる今回の配送料の変更をネガティブに捉えていません。計算ロジックをみていくと大幅な報酬減ではありませんし、今後の動向(利用者増による0〜1km配達の増加)によってはプラスになる可能性は十分にあるからです。

付け加えると、確定申告でもポジティブです。Uber Eatsの確定申告は「振り込まれる金額+サービス手数料」を「売上」として計上する必要があります。毎週、銀行口座に振り込まれる数字ではないことに注意が必要で、サービス手数料は「経費」に計上するのが正確です。

>>Uber Eatsやアフィリエイトの確定申告でつまづきやすいポイント

Uber Eatsやアフィリエイトの確定申告でつまづきやすいポイント

2019年2月20日

 

 

変更前は、実際に手にする手取り(振込金額)と税務上の「売上」にギャップがありました。サービス手数料の変更によって「売上」と「手取り(実際の振込金額)」の差は小さくなり、場合によっては節税につながる可能性があります。

 

配送料変更によって起こりうること

ネガティブな見立て:利用者減による報酬減

多くの配達パートナーは「大幅な報酬減になる」とネガティブに捉えている雰囲気があります。

今回の配送料変更をきっかけに配達パートナーを辞める人もいるかもしれません。配達パートナーの数が減ると、自分が受けられる注文数は増えるものの、配達距離が長くなる可能性があります。これでは報酬減につながります。

さらに、Uber Eatsが想定しているよりも配達パートナー減が進めば、レストランパートナーや注文者のサービス満足度は下がり、利用者が減ってしまう可能性も。これも報酬減につながります。

どうなることやら。

 

ポジティブな見立て:東京近隣エリアの活況

一方、東京エリアに隣接する神奈川・千葉・埼玉エリアにとってはポジティブかもしれません。例えば神奈川エリアの場合。基本報酬は次の通りです。()内は東京エリアとの差。

東京エリアは全国で最もUber Eatsが流行っているエリアのため、報酬体系も高い状況にありました。神奈川エリアよりも東京エリアの方が稼げる。そのため、神奈川県在住の配達パートナーは東京エリアまで移動して仕事をすることも珍しくありませんでした。

しかし、今回の変更でエリア間差はほぼなくなりました。埼玉と千葉に関しては東京都同一体系です。これによって、東京エリアまで移動する動機が小さくなり、東京近隣エリアの配達パートナーが増える可能性があります。

配達パートナーが増えれば、さばける注文数も増え、利用者のサービス満足度が高まり、東京近隣エリアのサービス利用者が増える可能性があります。

この2つがポジティブな可能性として起こりえます。

 

 

というわけで、配送料変更について考察してみました。僕としてはネガティブには捉えていないので今後もUber Eats配達パートナーは続けていきます。そうした配達パートナーが残り続け、今後新しい人たちが入ってくれば全く問題ないものになるはずです。

 


Uber Eatsの配達パートナーに興味があれば、ぜひ一緒にやりましょー。

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週末休みの4時間だけでも十分なお小遣いになりますよ。


 

ひかる