こんにちは。ひかるです。
大量のあんこうの肝(あん肝)が安く手に入りました。あん肝料理の定番レシピといえば「あん肝ポン酢」か「あん肝の煮付け」。蒸すか煮るか。
>>寒い季節の王道つまみ「あん肝ポン酢」と「あん肝の煮付け」をつくる
大量に作って冷凍しても、あん肝は美味しくないので他の料理はないものかと考えた結果、カレーにしてみることにしました。
「あん肝」×「カレー」
あん肝の特徴を考えてみると、
- 濃厚なうま味
- クリーミーな食感
- 独特な香り
「繊細な」というよりも「大味」「豪快な」感のあるあん肝。下手すると独特なクセのある食材なので、ポン酢で中和したり、醤油砂糖で煮付けてマスキングしたりします。
食材の強すぎるクセを抑えるベクトルの方向性で考えると「カレー」との相性がいいのではないか。カレースパイスでマスキング、カレーのうま味の素はそこに合わせる食材のダシ感。あん肝独特のクリーミーさもとろみのあるカレーにぴったりではないかと考えたわけです。これいかに。
レシピ料理「あん肝カレー」の作り方
あん肝は大きな血管が裏表に走っていまして、この血管が口の中で邪魔にならい、血管の中で固まっている血液が臭みのもとになります。
魚の骨抜きを使って丁寧に血管を取り除き、あん肝内部にある血液を抜き取ります。あとは一口大にカットしてあん肝の下拵え終了。
鍋に水とあん肝を入れてぐつぐつと加熱開始。
一緒に購入したスミイカ(刺身にした!)のゲソと墨袋も一緒にカレーに投入してみます。あん肝だけでは料理として成立するのか心配だったからです。
スミイカの墨で見事に真っ黒になった鍋の中。ぶつ切りにしたあん肝も、煮込んでいるうちに溶けていってしまいましたが、これはこれでアリ。ねっとりとしたクリーミーさがすでにカレーのようです。
今回は思いつきで走り始めたのもあり、スパイスをやめて師範のカレールーを使いました。スパイスの配合で失敗するのを避けました。
出来上がったのはイカスミで真っ黒なあん肝カレー。カレールーの縁にはあん肝の脂肪分が液状となって見て取れます。
実際食べてみると、思ったよりもスッキリとした食べやすさ。あん肝独特の香りとか濃厚さでパンチが効いているかと思いきや、カレー香のマスキング効果がしっかり出ているようです。
あん肝のうま味がしっかりとしているので、具材はじゃがいもだけ(と、ちょっぴりのスミイカゲソ)ですが、物足りなさはなし。
あん肝の「濃」とカレーの「濃」が見事に調和しています。同調というべきか。あん肝カレーと言わなければ、すぐには気づかれないほどの馴染み感があってこれはとてもアリです。
※とんでもなくあん肝が濃厚なので、痛風持ちには絶対に食べさせないでください。
ひかる
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