こんにちは。いかが大好きなひかるです。
函館朝市で捌きたての活いか踊り丼を食べたい・・・。
呼子の透き通ったいかを食べるためだけに、佐賀に旅行してやろうか・・・。
計画はしてみるものの、時間的経済的制約でなかなか実現できていません(何よりもお金がないからです)。
だって、産地で食べられるいかは透き通っている「透明いか」じゃない?いかは水揚げ直後、生きている間は透明な色をしていますが、時間が経つにつれだんだん白くなっていきます。東京で食べるとなると「白色いか」が大半。「透明いか」を食べるならイカセンターぐらいでしょうか。
イカセンター行けばいいんだけど、他にも東京で「透明いか」を食べられるオプションを見つけたいってわけです。
そんなとき偶然発見したのが島根県隠岐の「伝説のイカ」。先日Amazonで注文購入してみた。
サマリー
- 島根県隠岐から活きたまま直送されるその名も「伝説のイカ」
- Amazonで注文購入ができる(配送料無料)
- Amazon注文品は「活きたまま」ではないけど
- コリコリ食感が楽しめ鮮度バツグン
- ボリューミーなので数日イカ料理を楽しめる
CONTENTS
島根県隠岐の「伝説のイカ」をテレビで知る
たまたまテレビで「伝説のイカ」を目にしました。
伝説のイカは人口3,000人ほどの小さな隠岐郡西ノ島で水揚げされるモノを指すそうで、大変にいかが取れるのだそう。
イカにまつわる多くの伝承が残されており、とりわけ海の神が奉られている“由良比女神社”はイカとの関わりが深く、社前に広がる由良の浜は別名「イカ寄せの浜」と呼ばれ、かつては年に数回、イカの大群が浜に押し寄せ、浜辺中でイカを手づかみし、家々へ持ち帰るという光景も島では珍しいことではありませんでした。
今はないそうですが、イカを手づかみして持ち帰る。最高に羨ましい。
“イカを活きたままパック詰めして輸送する”、これまで考えもしなかった情報が飛び込んできた。活イカはその取扱いの難しさから、鮮魚の数倍の値で取引される。「イカは活きたまま港に持ち帰るだけでも難しいのに、それを魚のように活魚として、ましてや島外に出荷するなど、できるはずがない」、当時の漁業関係者の意見としてはごく当たり前の反応であった。(中略)
島で「活イカプロジェクト」を立ち上げた。(中略)イカを使った新たな取り組みに、関係者一同、期待に胸を膨らませた。(中略)
平成18 年に活イカの出荷事業を手がける株式会社日本海隠岐活魚倶楽部〔以下、活魚倶楽部と略す〕が設立され、出荷する活イカには島民の思いと成功への願いを込めて、「伝説のイカ」と名づけられた。
「イカを活きたままパック詰めして輸送する」
いわば、町おこし的なプロジェクトX的なチャレンジがなされ、現在は見事にその技術が確立したとのこと。このお話だけで胸熱です。一度試してみる他ありません。
伝説のイカについて詳しくはこちら。
>>『古よりの「伝説のイカ」に込められた思い』
1:30〜、イカの活きたままパックについての動画があります。イカと海水、酸素を一匹ずつ詰めて出荷されることで長距離輸送でも活きたまま届けられることができるのだそう。これは胸躍ります。
Amazonを使えば「伝説のイカ」は出荷翌日に島根県隠岐から直送!
伝説のイカはAmazonで扱われていました。
残念ながら活きたままパックは業者でないと注文できず、Amazonの商品は〆てから発送されるものです(届くまで知らなかったけど)。ただ、水揚げ直後に〆られ、すぐに発送されるため新鮮なのだとか。1kgで4,000円(送料無料)。サイズにもよりますが、いか6杯ほどが届けられるということ。
新鮮ないかちゃんが一杯600円ちょっとなら、それほど高くも感じません。最近は不漁の影響で魚屋さんに並ぶいかは高いので。函館や呼子まで足を運ぶことを考えれば圧倒的に安い!ということでAmazonで伝説のイカをポチッと注文購入。
販売者の所在地が沖縄になっていますが、ちゃんと西ノ島から直送されます。
注文購入したちょうどその頃、台風がきているころで漁師さんが海に出るかが不透明で、いつ出荷されるかわからないという連絡がありました。さらに「水揚げされ次第の出荷になるため、配達日は指定できない」という制約付き。配送日指定に慣れてしまっているのでこのあたりはネックですが、生物なのでしょうがないですね。
注文購入は完了しているので、あとはひたすら待つだけです。
待ち焦がれた島根県隠岐「伝説のイカ」が我が家にやってきた
結局、予定よりも2週間ほどの遅れで済みました。土日に届いて調理できるのがベストでしたが火曜日に到着。出荷の翌日には届きました。
可愛らしいイカのイラスト。もちろんクール宅急便で届きます。早速箱を開けてみます。透明イカとご対面!
あれ、思ったより透明じゃない・・・。もっと透き通っているのかと。出荷されてから2日経ってしまったので色が白くなってしまったと思われます。出荷翌日ならもっと透明だったのかも。次回に期待。
伝説のイカはけんさきいかが8杯入ってました!嬉しい誤算!
なかなかのサイズです。まな板の幅は24cmなので、それ前後あります。
まずはやっぱりいか刺しで。一度やってみたかった姿造りにしてみました。大根のツマがないのでキャベツの千切りです。
合わせるのはやっぱり日本酒です。酔鯨。可愛いラベルだったのでスーパーで手に取るジャケ買い。
いやいや、完全な透明いかではないものの、身はうっすらと透き通っています。食べてみると色以上に食感の良さに驚きます・・・!東京で食べるいかとは比べ物にならないほどコリコリしています。
いかは時間が経つにつれて、色が白くなるだけでなく食感がコリコリ→ねっとりに変化します。お寿司屋さんで出てくるいかは寝かしてねっとりさせたものがほとんど。東京で美味しく食べるなら行き着く先は「ねっとり」なのでしょうが、新鮮な「コリコリ」が楽しめるのは嬉しいところです。
姿造りで残った口周りやゲソはその後、網で塩焼きにしました。香ばしくて最高です。まだここまででいか1杯。まだ7杯楽しめます。
贅沢ないか納豆にしました。身の透明具合はこっちの方がわかりやすいかも。
酢飯を用意して、いか丼にしました。真っ白になっちゃったので粉わさびを添えて。
>>お寿司屋さんのすし飯レシピ(作り方)。粉末すし酢も超簡単でおすすめ
醤油を垂らして食べれば至福・・・。
こんな感じで8杯分毎日のようにいかパーリーが我が家で催されました。日にちが経つにつれ、食感が「ねっとり」に変化していくのでその違いを楽しむのも面白い。というか、「こりこり」は初日だけでしたが。
鮮度がいいので生物調理が中心になってしまいましたが、煮付けにするのも美味しそう。
二人で毎夜ご飯に食べたので3日かかりましたが、友人とか数人集まれば1度で消費できてしまいます。この鮮度でこのボリュームを4,000円で楽しめてしまう伝説のイカ。リピート間違いなしです。
Amazonを使った産地直送品はめちゃめちゃアリ
通販やEC含めほとんどはじめて、産地直送の生物を注文購入してみました。
「現地で食べるのが一番」
「美味しいものを食べるなら信頼できる飲食店で」
と思っている節もあったのですが、伝説のイカなかなか素晴らしかった。企業努力や技術革新、輸送技術の向上などなどで格段に品質がよくなっているんだろうことを実感しました。
僕は赤提灯系の居酒屋料理を中心に自宅キッチンで再現する「脱・外食」をチャレンジというか楽しんでいます(もちろん外食するのも好き)。伝説のイカのようにAmazonなどで品質のいい食材が手に入るようになると、街の飲食店の優位性がますますなくなってくると思います。
板前さん職人さんの調理技術という「情報」についてもどんどんオープンになってきている昨今、今はまだ飲食店の優位性のひとつですが、だんだんと価値がなくなっていくかもしれません。
外食において一概には言えませんが、チェーン展開する外食大手グループに比べ、一部の個人店は顧客からの信頼を勝ち取っていることもあります。1年後まで予約でいっぱいの個人店みたいな。むしろお客さんの入りや顧客からの見え方(ブランド)の観点ではチェーン店に優っているようなことも。
前者はどうしてもマニュアル化されることで画一的になり独自性に欠け、今ひとつな料理になってしまうからです。一方で後者は、マーケットに出回らないような高品質食材の調達ルートや高い調理技術に裏付けられた料理に加え、店の主人のキャラクターなど、チェーン店にはない独自性によってお客を惹きつけ離さない信頼されるお店が確かにあります。
ただ、これからはチェーン展開している大手資本が再興するかもしれません。これまで個人経営店に優位性のあった色々な要素がテクノロジーの進歩とともに価値が下がっていく可能性があるためです。「情報」それ自体に価値がなくなり誰でもアクセスできるようになれば、スケールメリットの働く大手資本系が強くなるのでは・・・と。
同じように、わざわざ高いお金を払って外食をしなくても自宅キッチンで再現できれば最高かもしれません(料理が嫌いな人には共感してもらえなそうだけど)。
ということで脱線しまくりましたが、いか好きなみなさん。ぜひ隠岐の「伝説のイカ」試してみてくださいね。
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