時間ができたときの休日の過ごし方と言えば(今では毎日が休日みたいなものと自虐してみる)。
映画、買い物、酒、ジム、食べ歩き、酒、料理、ドライブ、酒。が決まり事です。
でもやっぱり色んなことをやってみたいと思うわけでいくつか未挑戦のことをラインナップしてみるとあるわあるわ。
いかに社会人になってから仕事一辺倒だったかを思い知らされました。土日もだいたいカフェで仕事してたよなああああ。頑張ってたなあ。。なんて感慨にふけりながら選んだのは「寄席」。
学生時代に、誘われて1度だけ行ったことはありました。笑点でお馴染みにの真打ち 桂歌丸さんの噺を聴いたこと、またどなたかは忘れてしまいましたが、その時に初めて知った古典落語の「時そば」が凄まじく。そばにまつわるお噺なのですが、落語家さんが身体と扇子だけでそばを食べる様を演じるのですが、本当にそばを食べているようで、うまそうで。それ以来、日常生活でそばが好きになりました。笑
とても楽しい体験だったのですが、仕事の忙しさを言い訳に再訪は実現していなかったのでした。
やっと今回、2度目の寄席体験!足を運んだのは新宿三丁目駅からすぐの新宿末廣亭。東京で寄席を見るには新宿末廣亭の他にも浅草(浅草演芸ホール)、池袋(池袋演芸場)、上野(お江戸上野広小路亭)、新日本橋(お江戸日本橋亭)、半蔵門(国立演芸場)などがあります。
今回も新しい発見がありました。
寄席未経験の方の参考になれば嬉しいです。※館内撮影禁止のため写真はありません。。
ふらっと立ち寄れる気軽さ
新宿末廣亭は前売り券はなく当日券のみになります。大人1人3,000円。その他チケットはこちら。
また全席自由席。かと言って、フェスやディズニーランドみたいな席取り争奪戦みたいなことにはなりません。僕は土曜日の昼過ぎ、昼の部の途中に訪れたのですが、席に座ることができました。
新宿でぶらぶらしてちょっと時間が空いた時なんかに入るのもいいなと思います。デートしていて困った時に「寄席行こう!」って女性を誘えるのはちょっとおしゃれかもしれません。
飲み物食べ物持ち込みOK
これはちょっとびっくりしました。お客さんはみんな持ち込んだ弁当やお菓子、飲み物を飲んでいます。
館内に売店で飲み物や弁当はもちろん売っているのですが、あまり買う人は少ないように感じました。(ちょっと割高?)みんな自由に食べ飲みしています。このあたりの自由さはとても楽チンです。ただ、あまり匂いが出ない、音がしないものがいいですね。隣でガソゴソしてたら気になってしまうので。とは言え、幕が開いている時には避けたほうがいいかもしれません。演者さんと演者さんの交替間や中休みの時間がベストです。
ちょうどこの日、芝居小屋での食べ飲みに関する「鍋草履」という古典落語がやられていました。
寄席にはドレスコードもありませんよ。普段着で気軽に遊びに行けます。
ずっと居られる
入り口でチケットを購入して中に入ると僕は昼の部の途中からだったのですでに口演中。案内のスタッフの方に桟敷席に通してもらいました。
桟敷席とは舞台の両端に位置する畳の席で靴を脱いで上がります。舞台正面は椅子席が並んでいますが、桟敷席は畳の上に直に座ります。脱いだ靴は席の目の前にあるテーブル(ここに飲み物など置いておける)を上に開けるとしまえます。桟敷席は1mほど高く造られていて、館内を見渡すことができます。見やすい。上等の見物席とのことですが、靴を脱がなければならないからなのかこの日は椅子席の方が人気でした。もちろん全席自由席なので、中休みのタイミングで僕は椅子席に移動してみました。2階席もありましたよ。
新宿末廣亭は毎日営業しています。
昼の部:12時〜16時半
夜の部:17時〜21時
僕は14時半ごろに入ったのでかれこれ2時間ほど。落語や漫才、紙切りなど色々な演者さんが見られてあっという間に終わってしまったのですが、このまま席に残って夜の部も見れてしまいます。昔の映画館みたいに1度入場すると閉館までずっといられるんです。
夕方は飲みに行く予定があったので僕は昼の部で帰りました。ほとんどのお客さんも帰ってましたが、本当に自由です。一度退場してしまうと再入場できませんので注意。
寄席は誰でも楽しめる笑いの場
テレビには出演しないような演者さんたちばかりですが、寄席はとても面白かったです。僕はあまりテレビは好んでみないのですが、この寄席でみた演者さんからは「芸能人」という言葉の意味を本当に感じられました。
古典落語は少し難しい昔の日本語が出てきてわかりにくいところもあるのですが集中して聞いていると理解できますし笑いのポイントは案外、ダジャレだったりします笑。
「くだらない〜」と思う場面もあるのですが不思議と笑ってしまうんです。今ではYouTubeで落語が聴けてしまうかもしれませんが寄席で生で見るのが圧倒的におすすめです。演目自体を楽しむというより、その場の空気感を感じられます。
お客さんみんなが「笑うため」に足を運んでいるしもちろん演者さんも笑かしに来ているのでその空気感からか、くだらないことでも思わず声を出して笑ってしまいます。それに、日本語の深さというか面白さというか本当に言葉というのは人の感情を揺さぶる不思議な力を持っているなと感じられました。
寄席はおじいちゃんおばあちゃんのものじゃなかった!若い人でも気軽に観に行って欲しいスポットでした。
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