こんばんは。ひかるです。
先日コストコへ初めて行ってみました。
コストコは量が多くてとても安い!!
巷でずっと変わらずにある評判について検証してみます。コストコは本当に安いのか?
結論、コストコは日常的に利用する場所ではありませんでした。高い。このエントリーでは20代独身2人暮らし男子の視点から、コストコをレビューします。
レビュー
- 郊外にあるコストコは、往復交通費がかさむ
- コストコを利用するためには年会費として3,850円〜4,400円を支払う
- 小売パッケージが大量のため販売価格が割高
- 商品を眺めたり掘り出し物を見つけたりエンタメ要素が強い
- コストコ童貞の僕が購入したおすすめアイテムを紹介
CONTENTS
「コストコは安くない」と感じてしまった3つの理由
コストコは楽しいけれど、安くない。
これが行ってみて感じた僕の考え。ただし、「20代独身2人暮らし」というステータスも大きく影響しているのでその辺りを踏まえて3つの理由を書きます。
その1:立地
コストコの店舗は郊外にある。例えば関東は次の通り。
コストコはそのビジネスモデルのために、地価が割安な郊外に出店するのはよくわかります。
まずコストコは店舗までのアクセスが悪いことがネックです。街中のコンビニやスーパーのようにふらっと気軽に立ち寄れない。つくば倉庫店へ足を運びましたが、交通費だけでかなり出費がかさみました。とほほ。
電車(往復):¥2,262 × 2人分
タクシー(駅〜店舗 片道):¥820計:¥5,344
交通費を抑えるためにタクシーは片道のみ、片道は徒歩にしました。交通費だけで5,000円を超えてしまうと、どんなにコストコが安かろうがかなりハンデがあるように思います。
もちろん、コストコ利用者のほとんどは目と鼻の先に住んでいて、かつ自動車で向かうので彼らはもっと安く移動できるはずです。ただ、都内に住んでいる独身層はマイカーを持っていないし、電車を使って片道1時間かけて足を運ぶというのはそう珍しくありません。
コストコ、本当に安いんだよねぇ・・・?交通費5,000円の元は取れるのだろうか?不安を抱えてコストコに到着です。
その2:年会費
コストコはメンバーシップ制度(会員制)です。会員にならないと、お店の中に入ることすらできません。要するに、コストコで買い物するためには入場料が必要なわけです。この会員システムがコストコをより一層割高に感じさせます。
ゴールドスターメンバー (個人会員):4,400円(税抜)
ビジネスメンバー (法人会員):3,850円(税抜)
僕はもちろん、一緒に行った彼女も会員ではなかったのでお店に着くなり、会員登録を済ませました。1人入会すると同住所1名分会員カードがおまけで作れます。会社員や主婦、学生はゴールドスターメンバーで登録します。
一方、法人・個人事業主はビジネスメンバーに登録ができます。事業内容は問わないので、個人事業主の僕は登録資格がありました。ただし、この日は証明書類(名刺、開業届、青色申告書類など)を用意しておらず個人会員で登録。後日、書類持参すればビジネスメンバーに変更できるようです。
後日、無事にビジネスメンバーに切り替えました。個人会員の分を一度解約して返金、申し込み用紙を全て書き直しビジネスメンバーに入り直すという手順でした。ちょっと手間。
ちなみに、会員は1年有効で期限が迫ったら年会費を払うことで更新できますが、有効期限内に退会すればその期間に支払った年会費は全額返金してもらえます。これは会員規約にしっかり明記されています。
年会費保証:会員の皆様がコストコホールセールのシステムやサービス内容にご満足いただけない場合、有効期限内であれば解約し年会費を全額返金いたします。
出典:会員規約
ということは、コストコに初来店してみて「もう来ない」なら買い物後に退会することができます。つまり、年会費という名の入場料0円でコストコで買い物ができるということです。ただしこの裏技は1回だけ。一度退会すると向こう1年間、自分も同住所の人も再入会することができなくなりますのでご注意を。
退会の際は必ず発行された会員証を全てお持ちの上、メンバーシップカウンターまでお越しください。万が一会員証を紛失した場合、本人確認のため住所が確認できる本人 確認書類が必要となります。一度退会されると、退会した月から12ヶ月間は新規会員登録をすることができません。また、同住所にお住まいの18歳以上の方も、12ヶ月間は新規会員登録をすることができません
出典:会員規約
この入場料(年会費)は初回だけ支払うから店舗へ行けば行くほど割安になるシステムです。毎週のように足を運べるならば割安かもしれませんが、住居や交通手段の問題から年に数回しか足を運ばないような層にはこの年会費価格はやはり高い。「コストコは安い!」の裏側がどんどん明らかになっていきます。
ここまで、交通費と年会費で合わせて1万円を支払っています。コストコって安くないのでは・・・?
その3:量と販売価格
いやいや、「コストコは安い」の本来の意味は商品にあるはず。きっと、交通費や年会費以上にお得な価値を提供してくれるはずです。
馬鹿でかいショッピングカートで入店!。右下に500mlペットボトルの入った袋と比較するととんでもない大きさのカートです。
これは期待に胸膨らみます・・・!
独特の売り場です。ずらっと上の方まで積み上がっていますが、僕たちお客さんは上まで触る必要がないのでご安心を。
商品が売れたら上から在庫をおろしてすぐに商品補充できるのだと思います。日本スーパーでは商品一つ一つスタッフが丁寧に陳列する作業がありますが、コストコはフォークリフトでよいしょっとおろすだけ。超効率的。
確かに商品点数が圧倒的に多い!量が多い!近所のスーパーと比べたらg単位価格が安いものもある!
のですが、購入したのは商品数4点、総額7,138円です。結局、あまり買い物しませんでした。理由は次の2つ。
「持ち帰るコスト」が気になってしょうがない
自動車で来ているならまだしも、電車と徒歩でやってきた僕たちにとってたくさん買い込んでしまうと持ち帰れない心配がありました。一般的なスーパーで売られているような数百グラムの販売量なら購入数が多くても気にしませんが、コストコで売られている商品はほとんどkg単位です。それも、1商品2〜3kgが当たり前です。
一度の買い物で10kgもの荷物を抱えて電車に乗り込み帰宅するのは僕(非マッチョ)には不可能です。同伴者と分担することもできますがそれでも限界は目に見えているので、コストコでは商品数を絞って厳選して買い物をしなければなりません。帰れなくなります。
「野菜、肉、魚に日用品、1週間分まとめて買い物しよう!」なんてこと、コストコでは難易度が高すぎる(無理)・・・。自動車で来店しなければ。
「消費しきれないほどのボリューム」で売られている
先に書いたように商品の多くがkg単位で売られていて、販売価格は数千円というのはザラです。確かに、一般的なスーパーと比べてg単位価格は4割ほど安いものもありました。
しかし、思ったより安くないなという印象も同時にあります。たとえば、精肉の多くは近所の「肉のハナマサ」とほぼ同じ価格。ハナマサなら比較的少量だし近所だから欲しい時に欲しい分だけ手に入ります。また、kg単位の商品を2人暮らしの僕たちには使いきれるのか心配になりました。コストコに来ているお客さんを眺めてみたらファミリー層が多いけど・・・。
仮に少し多めの5人家族だったとして、3kgもする肉を本当に食べきれるのだろうか?
小分けにして冷凍するんだよー。近所の友達とシェアするんだよー。というのがコストコの賢い使い方らしいのですが本当に賢いのかちょっと疑問に感じてしまいました。
近所とシェアするのはかなり面倒な気がします。食材を消費する・買い物するタイミングや食材の好みは家庭ごとにバラバラです。どんなに仲良しだとしても「鳥もも肉、シェアしない?」と言われると断りにくいし、「いま冷蔵庫の中がいっぱいだから困ったなあ」という状況がありそう。僕自身、そんなとこが気になってしまうので間違っても「シェアしない?」側にはなれない。
小分けして冷凍するのも微妙です。コストコ冷凍派の皆さんは、肉や野菜や魚とたくさん入る大型冷蔵庫なのでしょうが、鶏肉どーん!魚の切り身どーん!!みたいに、冷凍庫の中は同じような食材だけで満たされている図を想像してしまいます。
でも、僕なら冷凍庫には(量は少なくても)食材のバリエーションを豊かにしたいし、調理済みの小分け料理を入れるスペースがほしい・・・。
そもそも、冷凍は万能ではありません。「保存期間」と「品質」のトレードオフです。長期冷凍することで特に調理前の食材は水分が奪われ食材の品質は確実に落ちます。長期冷凍した食材は調理しても美味しくはなりません。品質劣化を防ぐために冷凍する期間は可能な限り短く、冷凍庫の中身は入れ替わりが早いのが望ましい冷凍庫の使い方。
大量冷凍したとして、毎日同じ食材を使うのは飽きてしまうから、いつのまにか長ーい間冷凍庫に眠ってしまい、どんどん品質劣化していきます。その結末は・・・です。
僕自身「大量購入→冷凍」を実際にやっていた経験があるので、冷凍派の皆さんの気持ちは痛いほどわかります。
たくさんある食材の重さを計り、小分けにし、冷凍する。この作業自体に満足感を感じてしまったりするんですよね。食材を料理して食べる楽しみよりも、小分けする使命感の方が無意識にウェイトが重くなってしまうみたいな。
小分けにする作業は結構面倒でそのための時間はあっという間に過ぎてしまいます。小分けするのなら食材が必要になったタイミングで少量でも多少割高でも近所に買いに行った方が、人生短い貴重な時間を有意義に使えるなあと思ってやめました。
さらにさらに。保存食やトイレットペーパーや洗剤などの日用品も大量パッケージで売られています。冷蔵や冷凍が必要ないとはいえ、いったいいつになったら使いきれるのか・・・。3ヶ月?半年?はたまた1年?
それらコストコで買ってきた品物が消費しきるまで大量に家の中にあり続けるわけです。これは大量在庫を抱えているのと同じ状態です。家の中にたくさん物があればあるほど部屋が狭くなるし(収納の限界)、見た目にもごちゃごちゃするので「部屋が汚い!」とストレスに感じるはずです。
品物が安く手に入る経済的利益(節約)> 自宅景観・利便性の低下(ストレス)
(それぞれの価値観ですが)という図式になっているわけです。
僕は財布のひもをきつくして節約することよりも、日常生活する自宅を綺麗に整え精神的なストレスを軽減する方に価値を感じます。やりたいことに時間と意識を集中できるからです。
以上、20代独身男子2人暮らしの僕によるコストコのレビューでした。結論、コストコは安くない。
ただし、「エンタメ」としてならコストコは楽しい
なんだかんだ書いてきましたが、コストコはとても楽しい場所です。コストコ好きです。
あんなに大きいショッピングカートを押して、広大な店内を見て回るのがとても楽しかった。アメリカのスーパーってこんな感じなのかなーなんて気分も味わえます。コストコは交通費も年会費もかかりますが、どこかアミューズメント施設にお金を払って遊びに行くような、そんな感覚で利用するのならコストコはきっと楽しい場所です。
見たことないようなボリュームで食材が売られていたり、コストコのプライベートブランドなど、商品の中にはコストコでしか買えない珍しい商品がおいてあったりしますので、発見する楽しさがあります。
数ヶ月に1回は遊びに行きたいというのが感想です。
実際、翌週も遊びに行っちゃいました笑。今度は新三郷の店舗に行きましたがつくばに比べてお客さん多く店内ごった返してました。もちろん、商品や価格はつくば店と変わりません。
僕がコストコで買ったアイテム
一通り店内を1周してみて、僕が購入したアイテム数は4点。なかなかよかったのでちょっとだけご紹介。
コストコのおすすめアイテム1:BELGIAN GOLD
ベルギー原産の「BELGIAN GOLD」。24本ケース売りで1,994円。1本あたり83円という破格の安さです(330ml)。
普段はサントリーの金麦を好んで飲んでいますが、近所のスーパーでだいたい99円ほど(350ml)。僕の中では金麦が圧倒的に安くて美味しいビール(正しくは第3のビール)だと思っていましたが、価格でそれを上回るところに興味をひかれて購入。
さっぱりとした飲み口の発泡酒です。
コストコのおすすめアイテム2:kiriのクリームチーズ
おなじみのクリームチーズ「kiri」。チーズの中でも万人ウケする穏やかな香りと、そのままでも美味しく料理にも使える利便性の高さから、僕にとって親しみ深いチーズの一つです。
写真からはわかりにくいのですが、24ポーションもはいっています。なんと、688円!近所のスーパーより4割ほど安かったので迷わずカートの中に入れました。そんなに大きく重くないので、持ち帰るのにかさばらないのもGOOD。
kiriをポテサラに混ぜるとなかなか美味しいんですよー。
コストコのおすすめアイテム3:OXI CLEAN
コストコといえば!の商品も買ってみました。「OXI CLEAN(オキシクリーン)」。
オキシクリーンは漂白剤です。洗濯はもちろん、スニーカーやキッチンの油汚れ、マグカップや鍋の茶しぶ・汚れ落としにも使える万能性が売りポイント。早速、バスタオルとスニーカーの除菌漂白に使ってみましたが、嫌な臭いが綺麗に落ちました。いいかも。
ただし、内容量4.98kg(2,048円)・・・。どこに置いておこう・・・。いつ使いきれるのだろうか・・・。
コストコのおすすめアイテム4:味の素
こちらもおなじみの味の素はなんと1kg売りです。スーパーではここまで大きいパッケージで売っていないこと、価格も4割ほど安くなっています。
味の素は体に悪いんじゃない?そんなに使いきれるの?と思われますが、味の素はサトウキビ原料を「発酵(味噌や醤油と同じ製造法)」によってつくられていますのでイメージ以上にクリーンです。
味噌汁に、ラーメンに、うま味を増強させる貴重な調味料として家庭で重宝しますよ。
>>粉末化学調味料でつくる簡単ラーメンスープが美味しい!うま味を科学した「パウダーラーメン」
コストコのおすすめアイテム5:USAチルド牛タン
精肉コーナーで見つけたアメリカ産牛タンブロック。牛タンって、スライスして売られているのがほとんどですがかねてからブロックから調理したいと思っていたんです。ちゃんと下処理として皮が剥かれているので、カットしてそのまますぐに食べられます。
コストコのおすすめアイテム6:牛肩ロースブロック
僕の中では「コストコ=巨大肉」のイメージです。コストコに行ったら牛肩ロースブロックも買って帰ります。価格も肉質も他スーパー並ではありますが、「これぞコストコ!」という1kgオーバーで売られているダイナミックさがウリで、厚切りステーキにして肉々しいディナーが楽しめます。
>>コストコの牛肩ロースブロック肉を美味しい厚切りステーキに仕上げる方法
ということで僕の独断と偏見によるコストコレビューでした。いくつかの観点から「コストコは安くない」理由を考えてみました。
日常使いにはコストコは高すぎますが、休みの日に遊びに行く感覚ならとても楽しいスポットです。リスクはありますが退会すれば年会費も返金されますし、まずはお試しでコストコに遊びに行ってみてください!きっと面白い商品と出会えますよ。
ひかる
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