こんにちは。ひかるです。
先日のタイ旅行で訪れ、ぜひともリピートしたいと感じたレストラン・屋台をまとめます。
「日本ではタイ料理を食べ慣れておらず、でもタイ料理に挑戦してみたくてタイに旅行を決めた!」
ていう、ピンポイントのあなた向けのエントリーです。そんな人いるのか・・・(僕です)。今回、タイには5泊7日の旅程でしたが、主目的は「タイ料理を食らう」でした。それがために、航空券はLCC、宿はホテルは使わずコストを抑え、旅費のほとんどを食に費やした旅を計画しました。
そんなわけで、「食」に対して並並ならぬ決意とそれ以外の我慢を(誰に言われるでもなく)課して食べ歩いたなかで、非常に気に入った食べ物とお店をピックアップしました。ちなみに僕はバカ舌です。ご了承ください。
タイに行ったらこれは絶対に食べるべし!!な食べ物のまとめです。
CONTENTS
毎食でも、間食でも、観光しながらでも手に取るべし「マンゴー」
初めてタイに降り立った僕がまず一番に感動したのがマンゴーでした。もう、とにかくどこで食べても美味しい。日本で食べてきたマンゴーは一体何だったのか。
日本で食べるマンゴーも十分美味しいのですが、桃や梨やスイカほど好きではないんですよね。マンゴーには特別、臭みがあるわけでもなく、酸味やエグ味があるわけでもない。ちゃんと甘くて食感もジューシーで美味しいのだけど、一番好きなフルーツではないって日本人多いような気がします。
そんな調子の日本人はタイでマンゴーを食べたらもう、驚きます。日本で食べてきたマンゴーは一体何だったのか(2回目)。
タイのマンゴーはとにかく甘い。それはもちろん砂糖の甘ったるさではなくて果物それ自体の甘みがぎゅーんと高い。甘味メーターが振り切れているかのような甘みが食欲をそそります。そんだけ甘いとクドくなりそうなものですが、食べ初めから最後までずっと爽やか、さっぱり。
日本で安価に手に入るマンゴーにはない美味しさです。本物のマンゴーとはこんなに美味いのか!という衝撃がありました。
しかも、タイのマンゴーの凄いところは、果肉そのままでもジュースにしても美味しい。さらに、どのレストラン・屋台で食べても美味しい。ハズレがないところ。果物なのだから、個体に「アタリ」や「ハズレ」があるはずなのに、僕が旅中で口にしたマンゴーに一切の「ハズレ」はなかった。ずっとアタリ、確変が止まらない。
これはもはや事件です。それぐらいの衝撃がありました。
マンゴージュース。マンゴーと氷をミキサーで砕いてシャーベット状のソイツをストローでちゅちゅっと。高温多湿なタイの気候でへばった身体にめちゃくちゃ沁みました。お店によっては果肉がごろっと入っていて、こいつがまた美味しい。そんな調子なので、観光がてら歩きながらでも、ランチやディナーでタイビールのチェイサーとしても、毎食でも飲んでました、マンゴージュース。
どこでも食べてもハズレがないタイのマンゴーですが、イケイケな今時マンゴーを食べるならバンコクのサイアムスクエアへ。
>>TripAdvisor:マンゴタンゴ サイアムスクエア ソイ5店
マンゴタンゴはタイの若者で流行ってるおしゃれなマンゴー専門のカフェです。とても綺麗でおしゃれなお店なので、「屋台!トゥクトゥク!雑多!」みたいな旧来型のタイイメージからすると、全くタイっぽくないのですが、女子旅とかインスタ映えとか間違いなし。
マンゴーの果肉どーん。おそらく主役は奥のマンゴーアイスと右のホイップ on the マンゴームースなのだけれど、果肉の存在感がすごい。アイスやムースとか加工品は砂糖の甘味で強くて、果肉本来の甘みを感じられないっていうのが通例ですが、この果肉の甘みは負けていません、どっちから食べてもちゃんと甘くて美味しい。
マンゴープリン。プリンの脇を固めるのはキウイやマンゴー、スイカですが、マンゴーが甘すぎるあまりスイカの味が感じられません。それだけ甘い。
日本に帰ってきてからまだマンゴーを口にしていませんが、タイを旅した結果、僕の中では好きなフルーツランキング上位にマンゴーが食い込むことになりました。それだけタイで食べたマンゴーの存在感とインパクトが大きかったのでした。
鶏のうま味一発。タイ料理の優等生「カオマンガイ」
次はタイ料理の定番カオマンガイです。やっぱり美味しいですね。カオマンガイはタイ料理の中でもエスニック色が強くないのでタイ料理を食べ慣れていない人には間違いなく食べやすい料理の一つです。
日本でも何度かカオマンガイを食べてはいましたが、カオマンガイの「生活の知恵」的な凄さに気づかされました。カオマンガイをざっくり説明すると、タイ米の上に柔らかな鶏モモ肉をどーんと載せた非常にシンプルな料理です。しかし、見た目以上に奥が深いのがカオマンガイ。
タイ米はただ水で炊いたものではなく、肉を調理した時のだし汁などを使ったいわば「炊き込みご飯」。ご飯自体にしっかり鶏のうま味が移っているのでそのまま食べても美味しい。なおかつ、上に載っている鶏肉は繊細に火が通っているので柔らかジューシーで日本で最近流行りの「低温調理」で仕上げたものです。
まさか温度計を使って「○℃で○分間低温調理」などと神経質に調理しているわけはなく、日常の中でおいしく仕上げる方法が確立していったのだと勝手に推測しています。実際のところ、沸騰させたスープに鶏肉を入れ火を止めて○分、のような調理かと思いますが、そうして、鶏肉を柔らかく仕上げる方法を紡ぎあげたであろうところに僕は魅力を感じ、食文化と料理の偉大さを実感します。
カオマンガイの成り立ちは全く知りませんが、鶏肉の出汁でご飯を炊くというテクニックも秀逸です。鶏肉を調理した時に生じる茹で汁を炊飯に再利用する。全く無駄がない。なんなら、カオマンガイには付け合わせにチキンスープや加熱したレバーを供するお店もあります。
鶏を一羽丸ごと上手に使い切る無駄にしない精神は日本に通ずるものがあり、タイに対してもっと粗雑なイメージをもっていた自分の浅はかさを思い知らされました。
シンプルな味付けと調理法でつくるカオマンガイはタイのどこでも美味しいものが食べられますが、その中でも特に美味しかったお店を紹介します。
カオマンガイの美味しいお店1:ナイトマーケット「ロットファイ・ラチャダー」の出店
バンコクのナイトマーケットの一つロットファイラチャダーに美味しいカオマンガイのお店があります。屋台なので店名はわからなかったのですが、入り口入ってすぐにある屋台です。
シンプルな料理であるカオマンガイだからこそ、調理によって大きな違いが生まれます。鶏肉に火が入り過ぎてしまいパサついてしまっていたり、鶏肉自体に旨味が抜けきってしまい味がしなかったり。それを付け合わせの甘辛いソースでごまかすようなお店もあります。
こちらのカオマンガイは鶏肉の火加減が素晴らしい。ジューシーでいて鶏肉の旨味も適度に残されています。屋台なのですがレストランに負けず劣らず(というか、その辺のレストランよりも抜群に美味しい)のカオマンガイがいただけます。
屋台というと衛生面が心配ですが、鶏肉を切り分けるにも必ず手袋を着用してくれます。そういうところに、食材とか料理に対する姿勢が現れているような気がします。とても人懐っこくて優しい笑顔の素敵なお兄さんが目印のお店です。
カオマンガイの美味しいお店2:プーケットの朝ごはんはココ「バイレイチキンハウス」
リゾート地プーケットにも美味しいカオマンガイを食べさせてくれるお店があります。パトンビーチにあるバイレイチキンハウスは朝ごはんの利用におすすめ。
チキンハウスの名に違わぬ美味しいカオマンガイ。こちらも火加減、コメの炊き加減が素晴らしく付け合わせのソースがなくても美味しく食べられます。もちろんソースも絶品。
付け合わせのスープには鶏ガラがゴロッと入っていてうま味十分、夜に飲み過ぎた身体に優しい味付けが染み渡ります。
バイレイチキンハウスではとろとろに煮込んだ豚足ご飯「カオカームー」もいただきました。
タイビールのアテにこれさえあればいい「空芯菜炒め」
空芯菜炒め「パックブーンファイデーン」。ニンニクと唐辛子の効いたパンチのある醤油風味のシンプルな味付けです。肉が入っているわけでもなく空芯菜だけでもしっかりと食べ応えがあります。ビールのアテに間違いない一品です。
ものすごくシンプルな料理で、日本と食べるものと大きな違いは感じませんでしたが、ついつい頼んでしまうのが定番の証です。例えるなら、世界から見た日本の「寿司」や「天ぷら」ではなく、市民生活に根付いた大衆的な「煮込み」や「卵焼き」のような存在がこの空芯菜炒めです。
空芯菜は日本でも馴染みがないようで実はスーパーに並んでいたりする微妙な立ち位置ですが、この空芯菜炒め、代わりに小松菜やほうれん草で作ると「あの味」になりません。空芯菜の不思議。タイだけでなく東南アジア全般で食べられているようで、この「名脇役」には何とも形容しがたい魅力があります。
日本語メニューが充実の「イムちゃん」
どこでも美味しい空芯菜炒めが食べられますが、日本からやってきて現地になれない時に訪れたいのはサイアム地区にあるイムちゃん。こちらは店名が日本語の「イムちゃん」というように、日本語メニューが充実しており、日系企業で働く駐在日本人が数多く訪れるお店です。
低価格で安心できるタイ料理がいただけます。単品の空芯菜炒めも100円ほどプラスするだけでご飯と目玉焼きが付いてワンプレート定食になるのがタイのレストランのいいところ。
タイビールには空芯菜があればいんだよな。タイ風せんべろ的な組み合わせです。
チキンとポークで味わいの変化が楽しい「ガパオ」
カオマンガイと並ぶ定番の「ガパオ」です。いやらしくなくバジルの香りが効いて、肉のうま味と甘辛い味付けでご飯が進みます。ガパオはどのお店でもメインとなる肉の種類を選ぶことができます。「チキン」「ポーク」お店によっては「海鮮」なんかも。
同じガパオでも、肉が違うと全く違うテイストになります。いかに肉のうま味が料理全体に与えるインパクトが大きいかがわかって改めて勉強になりました。
どのガパオにするか迷ったらまずは”豚肉ver.”の「ガパオムーサップ」
チキンにポークに様々なガパオがありますが、どれから食べるべきか迷ったら僕はポークをおすすめします。豚肉は脂肪分が多く、アブラの甘みを楽しめる食材なので、ガパオのように炒めることで豚肉から生じるアブラが料理全体に回ってとても深い味わいになります。炒め物の美味しさは、炒め油の香りやうま味のインパクトが大きい料理です。
一方、鶏肉は豚肉に比べ脂肪分が少なく、さっぱりとしたテイストになります。それはそれで美味しいのですが、肉のうま味が回った豚肉のガパオの印象の方が強く感じられるはずです。
現地では王道じゃないタイカレー「マッサマンカレー」
タイ料理といえば、カオマンガイ・ガパオに並んで有名な「タイカレー」。僕はこれまで「グリーン・レッド・イエロー」のタイカレーしか知らなかったのですが、タイで食べた「マッサマンカレー」こそ、ベスト・オブ・タイカレーだと感じました。
辛味の強い前者のタイカレーに比べ、マッサマンカレーは甘みが印象的なカレーです。それでいて、スパイスも効いており甘みの裏にはしっかりと辛味も感じられます。じゃがいもが崩れるほどに煮込まれたトロみとココナッツミルクの効果で、とても濃厚な味わいです。一般的なタイカレーはシャバシャバとしていて、スッキリ爽やかな辛味が印象ですが、マッサマンカレーはそれとは一線を画しています。
僕がマッサマンカレーを気に入っているのは、不思議と日本のカレーとの共通点を見いだしているからかもしれません。辛すぎず、トロミがあって濃厚で。使っている食材や料理としてのベースは全くの別物なのだけど、そうした「似ている」要素とマッサマンカレーならではの独特なスパイスや味付けなど「異なる」要素が組み合わされているのが面白い。
グリーンやレッドカレーは日本のカレーとは全くの別物という印象ですが、マッサマンカレーには「不思議と食べたことがある」既視感と、それでいてしっかりと「タイ料理を食べている」という異国情緒も感じられる、という感じでしょうか。
これまで自分が何を食べてきたのかバックグラウンドは味覚の感じ方にとってはとても重要で、「全く食べたことがないもの」よりも「食べてきたものに似ている」方が人は好みやすい傾向にあるように思います。マッサマンカレーとの出会いでこうした食の面白さに気づかされました。
美味しいマッサマンカレーはピピ島にある
美味しいマッサマンカレーとの出会いはプーケットから船で1時間ほどに位置するピピ島にありました。
Mama Pingは定期フェリーでプーケットから1時間、ピピ島に到着してからボートに乗り換えてまた1時間、とかなりハードルは高い場所にあります。近くにはリゾートホテル「Holiday Inn Resort Phi Phi Island」があって、Mama Pingのお客のほとんどはここの宿泊者です。ピピ島は海が超絶きれいなリゾートなのでここに泊まるついでに食べにくるのがおすすめ。
>>Holiday Inn Resort Phi Phi Island
プーケットでシーフードを食べるなら絶対ココ「Somtum Yum Pao」
タイと言えば、きれいな海も楽しみの一つで、もちろんシーフードも欠かせません。プーケットに来たらぜひ夜ご飯に行って欲しいのが「Somtum Yum Pao」です。
「Somtum Yum Pao」はプーケットのパトンビーチから少し外れた場所にひっそりと店を構えています。トゥクトゥクで10分ほどの距離です。パトンビーチの中がものすごく栄えていてたくさんのレストランがあるため、わざわざトゥクトゥクに乗ってまで・・・と思いますが、シーフード料理は間違いありません。
パトンビーチのレストランは観光客がターゲットの豪快なロブスターやカニなど豪快なシーフードを食べさせてくれますが、観光地価格ですし品質もそれなりな印象です。めちゃくちゃ混んでるし、肝心の料理はまあまあ、価格は高いなあ。という観光地あるあるに辟易するタイプの人は絶対にSomtum Yum Paoの方が合っているはず。
このレストランでは適正に美味しいシーフードがいただけます。「あまり知られていないレストラン」っていうのもいいですよね。
シーフード料理って、どうしても味付けがワンパターンで素材のうま味どーん!になりがちですが、こちらはちゃんと料理しています。このムール貝の酒蒸しも一見するとシンプルな料理に見えますが。
貝の下にはたくさんの香味野菜や香草が敷かれていて味わいが非常に奥深い。
僕が特に気に入ったのが、イカの胡椒炒め。
胡椒というと砕いたブラックペッパーが一般的ですが、こちらは胡椒の実がそのまま料理に使われています。この実を乾燥させたのがブラックペッパーなのですが、いわば生の胡椒です。これが炒められていることでブラックペッパーにない深いスパイシーさが醸し出されていました。いやいや、日本では食べたことない。
BBQではない、一手間かかったシーフード料理を食べるならこのレストランは強烈におすすめ。僕はタイに再訪したら必ず食べに来たいお店の一つです。
ひかる
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