こんにちは。ひかるです。
自宅で敬遠されがちな料理の代表格といえば「揚げ物」です。揚げ油の処理が非常に面倒なんですよね。また油料理は換気扇が汚れやすい。さらにさらに、うまく揚げられず衣がはがれちゃったり失敗したりする。。
じゃあ、お肉屋さんで買ってくるかっていっても、やっぱり揚げたてが一番うまい。家でやるのは面倒、だけど買ってくると味はイマイチ、みたいなパラドックスがあります。
とはいえ、我が家では揚げ物もしっかりつくります。揚げ油はアレを使えば後処理が超絶簡単ですし(しかも味が一段レベルアップする)、衣がはがれないようにサクッと揚げるのにもコツがあってそんなに難しくありません。揚げ油や揚げ方のコツについてはこちらのエントリーをどうぞ。揚げたてを家で食べるとんかつは美味しいっ。
>>衣がはがれる理由は?サクサク柔らかジューシーなとんかつを作るコツ
今回はとんかつではなく、ミックスフライにしました。純・和風な居酒屋さんではなくて、焼き鳥も刺身も焼きそばまである!的な何でもありの居酒屋さんにはよく目にするのがミックスフライ。あとは美味しい魚を激安でいただける魚三酒場でもアジフライやなんかもあったり。
ビール好きにとって、揚げ物は至高の相棒であることは異論はないはず。そんでもって、揚げ物の中でもミックスフライがビールのアテ一番手にくると僕は思っています。
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ミックスフライって、何が入っている?我が家のスターティングメンバーはこちら
洋食屋さんの定番でもあるミックスフライ。その中身はお店によって様々です。
- アジフライ
- エビフライ
- カキフライ
- カニクリームコロッケ
- コロッケ
- チキンフライ
- 一口とんかつ
- ハムカツ
- メンチカツ
代表的な食材をあげるとこんな感じ。お店でミックスフライを注文するのはとても慎重になります。基本、ミックスフライの中身についてわざわざ書いてないから、食べてみるまでわからない。自分の気分と好みに合わない食材だったときの「コレジャナイ感」は半端ないものがあります。美味しいのだけれど。なるべく失敗しないよう、他の揚げ物メニューを確認してミックスフライの中身を予想してから頼むようにしていますが、それでも予想が外れることもあるんですよね・・・。これ、あるあるじゃないですか。
そんなわけで、自宅で料理する分にはハズレなし。自分が食べたいフライを思う存分食べられるわけで、我が家のミックスフライスタメンは次の通り。
- アジフライ
- ホタテフライ
- カキフライ
- カニクリームコロッケ
こうしてみると全て海鮮です。ハムカツやチキンカツなど肉系が一切ないのはおそらく他の調理法でも美味しく食べるからで、海鮮って刺身で食べがちでバリエーションに乏しく、またこの4つはフライにするとなぜか格段に美味しくなります(ただ僕の好みなだけ)。
カニクリームコロッケなんて、揚げ物のひとつというより、もはやカニクリームコロッケという料理として独立するぐらいの破壊力がありますし、アジフライだってカキフライだって凄い。あれかも、肉系フライは元々食材が「主役級」で、我が家のミックスフライスタメンの4つの食材は普段は「脇役」、揚げ物になると「主役級」に進化するから驚きがあるのかもしれません。
海鮮は刺身の盛り合わせでそれぞれ抱き合わせで売られますが、肉はそれ単独で勝負ができる、そんな違いがあるのかもしれません。だからわざわざミックスフライの中身を選ぶときに僕は肉系は外してしまいます。もちろん、とんかつとかハムカツとかも大好きなので、それだけを料理することはあります。
我が家のミックスフライのスタメン選考基準を言語化してみました。
面倒なようで作るのが楽しい。カニクリームコロッケを仕込む
カニクリームコロッケは作業工程が多くて用意する材料・調味料も多く作るのが面倒なイメージがありますよね。
実際はそんな面倒なものではありません。ホワイトクリーム(これがとても簡単)を用意して、具材を混ぜて固めるだけです。ホワイトクリームも家にあるものだけで作れます。
- 小麦粉
- バター
- 牛乳
- 塩
- 胡椒
まずは小麦粉とバターを計って
フライパンに投入。カニクリームの完成まで火は弱火。
バターが溶けて液体になるので、小麦粉をバターにしっかり溶かします。焦げ付かないようにしっかりかきまぜ続ける。
すると、小麦粉がバターを吸ってだんだんと個体状に戻っていきます。
牛乳を加えてさらに混ぜる。
面白いことに、牛乳とバター小麦粉が混ざり合ってトロトロと半固形状に固まっていきます。ここで塩胡椒で味付け。
この状態になるとねりねりするのが不思議な食感でとても楽しい。
カニを用意しますが、カニ缶でも十分美味しくなります。
本当はごろっとしたカニの身が入るとさらに美味しいんですけどね。。。カニクリームコロッケは庶民料理です。
荒くみじん切りした玉ねぎを炒めて
カニ缶を汁ごと加えます。
少し炒めて水分を飛ばします。水分が多いとホワイトクリームが柔らかくなりすぎてコロッケ状に丸められなくなります。
玉ねぎとカニをホワイトソースとしっかり合えます。ここまで来たら火は消してOKです。
カニクリームコロッケ、ここがポイント。出来上がったアンはバッドなどに薄く広げて粗熱をとります。なんならラップして冷蔵庫に入れて1時間、しっかり冷やします。
完成したアンを冷やさずすぐに丸めようとすると全く丸まりません。手にくっついて悲惨なことになります。小麦粉のでんぷん質が冷やされることで硬くなり、このあと丸めやすくなるのです。
僕は俵形が好き。形を整えたらあとは揚げるのみ。
ミックスフライのアジ、カキ、ホタテは「刺身用」を使う
アジは決して高くはないので新鮮な刺身用を使います。刺身用なら火の通り具合がレアでも問題なく食べられるからです。というか、半ナマぐらいの方が身がふっくらしてとても美味しいアジフライになります。
頭を落として腹開きにします。ぜいごはすいておくと食感がいいかも。
カキもホタテも生食OKなものをチョイス。ホタテは贅沢にぶ厚めにいきましょう!どちらもキッチンペーパーで表面の水分を拭き取っておきます。
じゃんじゃんミックスフライを揚げていく
食材の下準備が終わればあとは揚げてしまうのみです。
揚げ物のコツはこちらに詳しく。
>>衣がはがれる理由は?サクサク柔らかジューシーなとんかつを作るコツ
用意するのは手前から小麦粉、卵、パン粉。
卵づけ工程は細い箸を使うのが衣がはがれないためのコツなのですが、カニクリームの場合は崩れやすいので手であげます。
カニクリームは手の体温が伝わってしまうとべちゃっとしてしまうのでさっさと衣をつけます。
揚げ油に使うのはサラダ油ではありません。ラード、豚の背脂です。トンカツ屋さんはラードで揚げています。動物性のうま味が揚げ物にプラスされてめちゃ美味しくなります。また冷えると固まる性質があるので後片付けもさっと簡単に捨てられます(詰まるのでシンクに流さないように!)。
ラードは他にもパラパラっとした本格的なチャーハンを作るにも最適なので家に常備しておきたい調味料の一つです。
>>自宅でパラパラのチャーハンが食べたい!100%成功する作り方
ラードの量はたくさんは必要なく、液体状で揚げ物の下側が浸かるぐらいで十分です。低温でじっくり揚げていきます。
揚げ物はいつ上げたらいいかわかりにくそうですが、基本的には衣の色で判断して間違いありません。しっかりきつね色にOK。このとき、揚げ物の厚みがあると中がまだレアってこともありますが、揚げ終わったら少し置いておくと余熱でも火が入るので食べる頃にはちょうどよくなります。
完成!我が家のミックスフライ
左からカニクリームコロッケ、カキフライ、ホタテフライ、アジフライ。
ホタテフライは塩がいい。
分厚いホタテのサクサクした食感と甘み。
カニクリームコロッケも箸を入れたら崩れてしまいそうなぐらいふわふわとろとろ。
ソースをつけてごはんを書き込む。これぞ和製グラコロ。
ひかる
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