こんにちは。ひかるです。
学生時代から1日4食食べるほどラーメンが好きです。特に煮干し醤油がベストです。
自宅で作るほどラーメンが好きな僕ですが、今まで食べた中で「最も中毒性の強い」ラーメン屋さんがあります。「最も美味しい」ではなく「中毒性の強い」です。決して美味しくないわけではなく、それはそれは抜群に美味しいのですが、味以外の部分で敷居が高く好き嫌い好みが別れてしまうという面もあります。その名も「一条流がんこラーメン総本家」です。
ラーメン通には知らない人はいない超名店。名前こそ聞いたことはあるけれど最初の一歩を踏み出すにはハードルの高いお店でもあります。でも、がんこラーメンを知ってしまったら最後、中毒性の強いラーメンに2度3度とリピートしてしまうこと必至です。
一条流がんこラーメン総本家の来店マニュアル的な情報をまとめます。
CONTENTS
一条流がんこラーメンとは?
店主の一条安雪さんは70歳超のご老体(けど、驚くほど若々しい)。ラーメン界隈ではレジェンド的なお方です。
これまでに東京でたくさんのお店を開いてきましたが、その形態が面白く。弟子をとって2人で営業、お店が軌道にのると弟子に店を譲り行方をくらます。ある日突然別の場所で新たな弟子と開業、その後また店を譲り・・・ということを繰り返されてきたようです。遊牧民のようですね。
詳しくはこちらのサイトをどうぞ。
そんなこんなで「がんこ系」と言われるラーメン界では大きな勢力を(結果的に)形成するに至り、全国にがんこラーメンのお店(暖簾分け)が存在しますが、その源流が一条安雪さんの「がんこラーメン総本家」というわけです。
70歳を超えた現在では奥様と二人三脚でお店を営業されています。常々「体の調子がよくない」「そろそろ引退」と口走っているので、このお店を最後の場所としているかと思われます。
ちなみに、「体調不良による引退」をもう数年前から言っていますが、2019年5月現在元気に営業されています。
一条流がんこラーメンへのアクセスと営業時間
場所は新宿区。昔風情の残るグルメ街、荒木町の中にあります。東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」から徒歩5分、または都営新宿線「曙橋駅」から徒歩8分ほど。JR「四谷駅」から歩くと15分ほどかかるのでおすすめしません。
マップは食べログのものを参照すればOKですが、「メゾン・ド・四谷」という建物に店を構えていて建物東側「杉大門通り」に入り口は面しています。
店名こそ「一条流がんこラーメン総本家」ですが、店名を表す看板は一切なし。でも大丈夫。開店前からたくさんの人が並んでいます。
目印は行列とこの骨の看板。
あと、このガイコツ。開店時間になると目が光ります。ぴかーん。
営業時間は次の通り(公式ブログより)
毎週日曜は予約制導入!日曜は1週間前の日曜から(朝6時すぎ~夕方6時すぎ頃まで)整理券が無くなるまで毎日配りますのでご利用の程、宜しくお願い致します。ブログで整理券の配布状況はお伝えします。
◆列に並ぶお客様のお約束
・土曜・日曜・祝祭日・お盆・正月以外の御来店は、管理人さんの掃除が終わる7時15分以後にお願い致します !管理人さんがお掃除が出来ないと困ってますっ!!
何卒ご協力お願い申し上げます。◆営業日及び営業時間について
(2018年4月より定休日変更!)
◆定休日:金曜・土曜の連休 およびスープの出来の悪い日 (体調不良による急のお休みや、営業時間が変更になったり、定休日に営業する事もあるので、必ず来られる前にブログ参照のこと)
◆営業時間 10:00~14:00
◆日祝祭日は週替りスペシャル!(1000円~1500円 ※食材により変動)
定休日は一応ありますが、営業していることの方が多くなっています。詳しくはブログをどうぞ。
一条流がんこラーメン総本家に向かう前にやるべきこと
がんこラーメンへのアクセスを先に書きましたが、まずお店に向かう前にやるべきことがあります。ブログのチェックです。
店主の一条安雪さんがほぼ毎日欠かさずブログを更新しています。ブログには翌日の営業可否、その日出されるラーメンについて紹介されます。
当日朝になって臨時休業になることも。必ずブログでお知らせがあるのでお店に向かう前のブログチェックは必須です。
一条流がんこラーメン総本家の注文方法
平日でも休日でもいつでもすごい行列ができています。20人〜70人並ぶなんてことも。ただ、みんな黙々ラーメンを食べてささっと帰っていくので比較的早く席にありつけます。20人の列で45分ほどでしょうか。
店主の一条夫婦はとても優しいので、列に並ぶ人のために10脚以上の椅子を用意してくれていますし、カップルで来ようものなら店内8席ほどにもかかわらず横並びができるように調整してくれます。
列の最前まできたら退店する人に続いて席に座ります。同伴者との横並びを希望する場合はその旨を伝えて列の最前で待っていればOKです。
さて、席に着くなり注文を口頭で伝えることになります。が、メニュー表はありません。「ラーメン800円」の張り紙のみ。ですが、実はラーメンは数種類用意されているんです。
- 自由が丘(透き通ったやつ):800円
- 下品(濁ったやつ):800円
- 100:800円
- 悪魔(来店2回目以降におすすめ):800円
- スペシャル:800円〜3,500円(週末限定)
正確には「3」と「4」は「2」の亜流。カエシ(醤油ダレ)の量が違うだけですので、大きなくくりでは「1」か「2」、そして「5」。スペシャルは週末限定で、特別食材をダシに使った高級ラーメンが低価格で食べられてしまいます(原価率50%ということもザラ・・・)。あん肝、金華ハム、セミエビ、カニなどなど。詳しくはブログを遡ってみてください。
定番の「1」や「2」でも最高に美味しいですよー。
まず、席に着くなり店主に声をかけられます。
「今日は何にする?」
ここで知ったかぶりせず正直に答えましょう。
「今日初めてなんです」
一条流がんこラーメンのお客さんのうち20%ほどは初見さんなのでご安心を。また、一条さんもよほど通い詰めない限りお客さんの顔は覚えてないので通っていても初見さんと間違われてしまうこともあります。
はじめてきたことを伝えるとラーメンを紹介してくれます。優しい笑顔とともに。
「透き通ったスープと、濁ったスープがあります。どちらがいい?」
「1」と「2」どちらにする?というわけ。日によっては「自由が丘」と「下品なやつ」と聞いてくるかもしれません。なぜ自由が丘かというと、「下品なやつ」に比べて”上品(な街のイメージ)”だから。シャレです。
もしくは選ばせてくれず、初めての方にはこっち、と強制的に自由が丘になる時もあります。
なんとなく、音の響きや薦め方のトーン「透き通ったやつ(自由が丘)」が良さそうに聞こえますが、中毒性の高いラーメンは完全に「濁ったやつ(下品)」です。
どちらか直感で好きな方を頼むといいと思います。遠慮せず。優しくてとても気持ちのいいご夫婦なので怒ったりしません。支払いは前払い制ですのでおかみさんに注文時にお金を渡してください。
一条流がんこラーメン総本家メニュー1:自由が丘
自由が丘は正統派なラーメンで、素材を煮立たせないようじっくり火を入れてダシを取ったスープ。調味にカエシは使わない塩ラーメン。透き通っていてとても洗練された「美味しい」ラーメンです。リピーターからは圧倒的に「下品」が人気ですが、一条氏は「自由が丘を美味しいと思える舌が本物」と考えている節があります。
一条流がんこラーメン総本家メニュー2:下品
下品は対照的に素材をグラグラと沸騰させて荒く煮出したスープ。その分スープが濁るわけですが、様々な素材の旨味が色濃く抽出されていて旨味が爆発しているスープです。こちらは「旨い」という言葉が当てはまる力強い醤油味のラーメンです。自由が丘も下品もトッピングや麺は変わりません。
一条流がんこラーメン総本家メニュー3・4:100ラーメン・悪魔ラーメン
隣で常連の注文を聞いていると「100」とか「悪魔」とか注文していたりしますが、これは下品ラーメンのカエシ(醤油だれ)の量を変更しているんです。
下品ラーメンはとにかくダシの旨味が強いスープなので、カエシを入れなくても塩味を十分感じられます。カエシを加えずダシ100%のスープだから「100」というわけ。がんこラーメンビギナーはダシの旨味がストレートに感じられる「100」が食べやすいかもしれません。
一方、「悪魔」というのはカエシをこれでもかと加えて超〜〜〜〜〜〜塩っ辛くしたスープ。水なしに完食するのは困難です。こんなしょっぱいラーメン食べたことない。でも、不思議とまた食べたくなるんです。かなり中毒性が高い。がんこラーメンのカエシにもダシの旨味をかなり効かせているのでカエシ単体がかなり美味しいんです。それがスープと絡まることで旨味の100コンボ状態。
悪魔に取り憑かれて他のラーメンが食べられなくなるぐらい中毒性があるから「悪魔ラーメン」というわけです。
そんなわけで僕は必ず「悪魔ラーメン」を頼みます。味玉にてんこ盛りバラ肉チャーシューと肩ロース、海苔にメンマ。これだけのトッピングで800円は破格。麺も一般的なラーメン屋さんよりも多めです。注文時に麺少なめもできるので女性でも安心ですね。
一条流がんこラーメン総本家メニュー5:スペシャルラーメン
スープに高級食材を使ったスペシャルラーメン。見た目は変わらないので写真は割愛。3,500円という超ド級価格のラーメンが出されることもありますが原価率50%、それでも70人以上行列ができるという一般常識が通用しない世界があります。
それだけ愛されているからこそですが、スペシャルラーメンのどれもがとても美味しい。ぜひ機会があれば味わってみてください。
店内はお世辞にも綺麗とは言えませんが、唯一無二のダシラーメンが味わえる一条流がんこラーメン総本家。女性を連れて行っても満足できる旨いラーメンが食べられます。
ひかる
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