強い組織とは?零細ベンチャーで働いてみて感じたこと

default
Sponsored Link

僕は社員以下3名の会社で新卒入社しました。

フツーの大学生で、フツーに就活していた当時の僕はまさかこんなに小さな会社で働くとは思ってもみませんでした。

フツーと言いましたが、「大多数の」という意味であって。というか、意識低い系の部類だったと思います。
ホントーーーーに何も考えてなかったなと。常にアップデートし続けたいので、過去のことはどうでもいいのですが。

就活では手当たり次第に様々な業界のリーディングカンパニーを受けていました。入社動機もクソもありません。「1位」というネームバリューにとことん、こだわっていたのです。なぜなら、それが一番、幸せな人生だろうと思っていたから。

「幸せ」の定義はホント人それぞれで。当時の自分は「そこそこお金持ち(年収800万前後)、子供二人の暖かな家庭」
みたいなものを思っていました。やりがいのある仕事(=誰もが知っているような仕事)もしたいけれどそれよりも「仕事 < 家庭」でした。

というのも、僕は母子家庭で育ってきて本当にお金のない家庭でした。何か習い事したい、ゲームボーイポケモンミニ四駆欲しい!と思ってももちろん買ってもらえません。友達が遊んでいるのを後ろから見ているだけ。当時はそれが悔しくて「お金のチカラ」にとても憧れがあったのです。「自分もいずれ家庭を持ったら子供達には好きなことをやってあげたい」というのが強くあったのです。

そんなことを思いながら就活を経て「大手企業に入るよりも、大手企業を創る方が面白そう」と感じてしまいいつのまにか「仕事 > プライベート」に優先順位が変わってしまいアーリーベンチャーを選んでいました。

そんな会社で僕が退職するまでに社員数は20数名までになり、
会社の採用担当、育成担当として、事業としては組織開発コンサルタントとして
様々な企業を見てきて、組織づくりに携わってきました。

組織とは?

その答えは「強くもあり、弱くもある」ということでした。

本当に組織とは生き物みたいなもので波があります。新しいメンバーが一人入って来るだけで空気がガラッと変わったりかといって中心メンバーが突然いなくなっても抜けた穴をみんなで機能代替できてしまったり。掴みどころがありません。

特に組織が強くなる瞬間は、メンバーそれぞれの見ている先が揃っている時です。一つの目標に向かって同じベクトルを向いている時に1の力が10にも20にもなります。組織のベクトルを揃えるものが「理念やビジョン」。これがビジョナリーだったり具体性があったりすると組織は強くなったりするなと肌で感じました。

しかし、理念ビジョンは万能ではなく。諸刃の剣なのです。あまりにも理念ビジョンの影響力が組織において強くなりすぎてしまうと、そして古くからの日本企業のように社員の流動性が低いと悪い作用も及ぼしてしまいます。

社員が理念ビジョンに縛られてしまうという状況が起こります。組織の成長のためには変わりつづづける必要がありますが「会社の掲げていること(理念ビジョン)と違うから」とブレーキをかけてしまいます。すると旧態依然として変化が起きない。社員もセルフブレーキをかけてしまったことに無意識に違和感が募っていきそれがいつか不満として爆発してしまいます。

僕は理念ビジョンというのもは一定の効果はありますが絶対ではないと思います。「理念ビジョン至上主義」の会社は危険だと。至上主義になってしまうと変化に対して鈍感になり、変化を遠ざける組織になってしまいます。

組織の力を最大限に引き出すために大切なのは、組織に属する個人一人ひとりが組織に対して影響力を発揮できる、マインド、スタンス、ポジションをとり続けること。

日本の新卒文化である「今はまだ能力がないが3〜5年かけて一人前に育てる」という採用育成方針は、これからの時代に則さないのではないかというのが僕の持論です。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

2013年大卒。社員3名零細スタートアップベンチャー新卒入社。組織開発コンサルに従事後、17年12月末退職。収入0からリスタート。好きなことやりたいことに素直に!ブログを綴りながら生きていく!人生実験してます。