こんばんは。ひかるです。
夏ももうすぐ終わりですが、夏バテしてませんか。暑くてさっぱりしたものが食べたい。ついつい夜更かししてしまって夜中にお腹が空く。
そんな時に簡単にぱぱっと作れる夜食レシピを。冷蔵庫に冷や飯が眠っていれば冷汁をつくりましょ。味噌汁も余ってたら超簡単レシピに化けます。
夜食で食べるお茶漬けやカップラーメンってなんであんなに美味しいんでしょ。今回紹介する「冷汁」も簡単なので夜食にぴったり。
サマリー
- 夜食に「冷や飯+味噌汁=冷汁」の簡単レシピを紹介
- 夕食やお酒を飲んだ締め、朝ごはんにも
- 冷汁用の味噌汁は「香り」「塩分」強めにチューニング
- 冷や飯はレンチンして温め、ふっくらさせる
- 温めた冷や飯を水で洗って粘り気をとる
- 好きな具材を乗っけてどーぞ
冷汁ってなに?
冷汁は割と定着してきたので僕がグダグダ書く必要はないかもしれませんが念のため。
冷や汁(ひやしる、ひやじる)は出汁と味噌で味を付けた、冷たい汁物料理。主に夏場に食べる。宮崎県、埼玉県、山形県など日本各所の郷土料理であるとともに、同名でそれぞれ別内容の料理や、別名ではあるが類似している料理が存在する。宮崎県では、多くの県民が「ひやしる」と発音する。
出典:Wikipedia
ご当地の宮崎では濁らないで「ひやしる」と呼ぶんですね。知らなかった。
ざっくりまとめれば味噌ベースの冷たい汁物で飯をかきこむ料理です。夏バテしていると温かい料理より冷たい料理が食べたくなるじゃないですか。でも毎日素麺じゃ飽きちゃう。うどんやそばもあるけど、いつもめんつゆ味じゃあねぇ・・・。そんな夜ご飯にも冷汁はいいですよ。
冷や飯を使って冷汁を簡単に作るレシピ
冷汁レシピは超簡単です。冷えた味噌汁を冷や飯にぶっかけるだけ。お手軽なので夜食にぴったりなわけです。
ちゃちゃっとご紹介します。
冷蔵庫に余った味噌汁がない場合:冷汁用の味噌汁づくりからスタート
せっかく味噌汁から作るなら冷汁用にチューンナップさせた味噌汁を作ります。余り味噌汁があったらここは飛ばして次へどうぞ。味噌汁って大抵1〜2杯ぐらいお鍋に残りませんか?なぜか残る。
冷汁用味噌汁と言ってもシンプルです。出汁感強め、塩分強めに仕上げるだけです。
何度も言うように、冷汁は冷や飯に味噌汁をぶっかける料理です。ただし、とてもシンプルなだけに味も単調になりがち。味噌汁も冷えているので味噌の香りや舌で感じる塩味も感じにくい。
そのため、しっかりと濃い目の出汁をとって香りを出し、ご飯と合わせても負けないように塩分を強めにすることで、口に入れた時の物足りなさを払拭します。
これ、結構重要です。冷汁のうまさは「出汁の香り」と「食感」にあり。食感は具材で補いましょう。後ほど。
夜食って、なんかパンチが強いもの食べたくなったりするじゃないですか。そんな時にさっぱりしてるからといって「味薄」だったら物足りない。しっかりとした出汁と、塩分強めで冷汁をいただきましょう。
それでは冷汁用の味噌汁レシピです。まずは出汁を取ります。
使うのは「鰹節(画像は厚削りを使ってます)」。味噌汁の出汁といえば煮干しも美味しいですが、個人的に鰹節が合うかな。煮干し出汁は冷ますと臭みと感じる人がいるかも。
顆粒だしは手軽で便利なのでOK。ただし、素材から出汁を取った方が鰹節の香りがしっかり出る気がする(僕個人の感想です)。
水を沸騰させたら火を止めて鰹節を投入。鰹節は商品推奨の分量よりも30%ほど多めにするといいかも。
1〜2分経って鰹節が鍋底に沈んだら出汁取り終了。鰹節を取り除きます。
冷やしまーす。僕はボウルに入れて洗面台に水を張って冷やします。
その後、味噌を加えて味噌汁の完成。「塩分強め」と言いましたが味噌の分量はいつも通りでOKです。その代わりに塩を投入します。塩の分量は「ぶっかける冷や飯の0.8〜1.0%」を目安にしてください。例えば、冷や飯150gなら1.2g〜1.5gの塩です。
冷や飯に一手間かけて冷汁をより美味しく
味噌汁が用意できたら冷や飯を冷蔵庫から取り出します。そのまま味噌汁をかけないでくださいね。冷や飯に一手間かけてもっと美味しくしましょう。
一手間1:レンジで軽く温める
冷蔵庫から取り出した冷や飯をレンジで温めます。せっかく冷えているのになぜって感じですが、冷えたままだとボソボソとして美味しくないからです。
これは米のでんぷん質が関係していて、でんぷん質は冷えると「ベータ」という状態になります。炊飯前の米もこの状態ですが、硬くなるんです。
ご飯を炊くという調理は米を水と熱で加水分解させて、でんぷん質を「アルファ」化させることでふっくらと柔らかく粘り気が出るので、硬い米を美味しく食べることができます。
詳しくは過去のエントリーをどうぞ。
そんなこんなで、冷や飯をレンチンすることで冷や飯のでんぷんを「ベータ化」→「アルファ化」させます。ただし、アツアツにする必要はないので人肌ぐらいに温めて柔らかくしてください。
一手間2:水で洗う
せっかく温めてふっくら柔らかくなった冷や飯ですが、ザルに入れて水で洗ってしまいます。でんぷんがアルファ化すると、柔らかくはなるのですが、粘り気も出てしまいます。冷汁はサラサラとした状態が美味しいので粘り気は邪魔になります。
冷や飯を水で洗うことで表面の粘り気を取り除きます。温度が下がって硬くなっちゃうのでは?と思いますが、さっと洗えば米の中心までは冷やされないので問題なし。
冷汁に限らず、お茶漬けや雑炊でもこれやるといいですよ。
冷汁に載せる薬味を用意する
ここまでくれば冷汁はほぼ完成。冷や飯に味噌汁をぶっかけるだけでは寂しいので、上に具材をのせましょう。さっぱりとしていて、食感がいいものがGOOD。
我が家では初夏に梅干しを作って、その梅酢でみょうがと新生姜を漬けてます。これを使います。
冷汁の定番きゅうりも。
みょうがと新生姜の梅酢漬けは細かく刻みます。こいつらも塩分強めなので冷汁に入れた時にいいアクセントになるんです。白ごまは香り補強ですね。
もし余り味噌汁で冷汁にする場合はご飯にかけて食べるとき、「顆粒だし」と「塩」をひとつまみパラパラとかけてあげると出汁感と塩分が補強されていい感じになります。
ここにごま油を数滴垂らしてもコクのある香りがプラスされてまた楽しめますよ。
以上、夜食に最適な冷や飯簡単レシピ、冷汁の紹介でした。
夜中に出汁取りから味噌汁作るのは面倒かもしれませんが、夕飯時に味噌汁作っとくといいですね。冷蔵庫で冷やしておけますし。夜食と言いましたが、朝ごはんにもいいかも。
夜食といえば、お茶漬けやカップラーメンが定番ですが、もっともっと冷汁が広まったらいいなあ。味噌汁ぶっかけただけのねこまんまとは実は違って、意外と美味しいですよ。
ひかる
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